四つの神

和彫りなどで良く彫られる「倶利伽羅明王(くりからりゅうおう)」。
またの呼び方を「クリカラ竜王」「倶利伽羅不動」「倶利伽羅竜王」。
そして竜が巻き付いている一本の剣を「倶利伽剣(くりからけん)」といいます。

巻き付いている竜は黒流か黄流と決まっています。
口からはき出される吐息は、2万億もの雷光が空をほとばしるほどの勢いがあり、まさにこの世の終わりを告げているようです。

そして倶利伽羅剣は1600万キロもの長さを誇るといわれ、万物を貫くとされています。

「倶力伽羅竜王儀軌」(くりからりゅうおうぎき)」と呼ばれる、古代インドの書物には、 大日如来(カーン)が転身して不動明王(アーク)となり、そこからさらに転じて倶利伽羅剣となり、それと強い結びつきを持っているサンスクリットの主旨が竜王に転生し、倶利伽羅剣に巻き付いたものだとされています。

倶利伽羅剣は「我」と「空」が結びついた象徴といわれ、これらは不動明王を表すものです。

「我」は倶利伽羅剣、そして「空」はそれに巻き付く竜王を表しています。

己の身から迷いを断ち切り、空まで伸びる剣を竜が飲み込む形となっているそうです。

まれに竜王ではなく、人間が倶利伽羅剣に巻き付いている絵が描かれることもあるそうです。


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